悪夢を見る

悪夢、イヤな言葉ですね...睡眠中は現実では考えられないような怖い夢や悲しい夢を見ることがあります。人間にとって無くてはならない睡眠というやすらぎの時間が台無しになってしまう悪夢は、見ない方がいいに決まっています。悪夢を見ると、目覚めが非常に悪いですものね。

 

しかしどうしても悪夢を見てしまう方もいらっしゃるようです。「夢の中の出来事だし、気にしなければいい」と簡単に言うべきではありません。悪夢を頻繁に見てしまうようであれば、睡眠中も体や心が緊張状態となり、十分に休めていないことが推測されます。

 

西洋医学的で悪夢に対処するとすれば、睡眠剤や精神安定剤が選択されることになるでしょう。確かに悪夢を頻繁に見る方はストレスを多少なりとも抱えていることは間違いありません。

一方で中医学では、ストレスの問題以外にも胃腸系の要因を考えることがあるのです。「ストレスはそれほど感じていないのに悪夢を見る」という方や「病院にかかるほどではないけど、悪夢を見る回数を減らしたい」という方は漢方の考え方での対策を検討してみてはいかがでしょうか。

 

中医学で考える、悪夢を見る原因の一つは、ストレスであることは間違いありません。しかし、脾胃(消化器系統)の力不足で、摂取した食べ物が体内に残り、その不要物(痰湿)が悪さをして悪夢を引き起こすことがあるとも考えます。この痰湿は、悪夢だけでなく、不眠、不安感、胸が詰まった感じなどの症状を引き起こすことがある、非常に厄介な物質です。

 

この痰湿が原因で悪夢を見ている場合には、ストレスが無い生活を送っただけでは簡単に治らないケースも考えられます。この場合は痰湿を体内からしっかりと除去し、胃腸系統にも負担をかけないように気を配らねばなりません。このような時にピッタリの漢方薬が"温胆湯(うんたんとう)"であり、悪夢の退散に一役買うことが出来るでしょう。

 

また、このような体質があると判断されたら、食事には十分気を付けて、消化の良いものを摂るようにしなければなりません。食べ過ぎや冷たいものの摂り過ぎは簡単に痰湿を生みだす原因となってしまいます。思い当たる方はぜひ気を付けてみて下さいね。

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